やりましたって何をしたの?
学校に行かなくて良いと言った週の木曜。
明日登校できれば長期欠席扱いにならない、と教頭が電話を下さった。
学校側としても、できるなら長期欠席者は出したくないだろう。
事情は分かるが、こっちにも事情はある。
先ずは教頭の気遣いにお礼を言い、また寝る前には翌日の準備を毎日しているが朝になると体調を崩し登校できない旨を話した。
取りあえず明日は登校できるならさせますと電話を切ったんだけども。
この教頭先生は毎朝交通量が多い交差点で、横断歩道の誘導をしている。
そう、それは三途の川のお地蔵様的存在。
毎朝、低学年の子供らと信号待ちしている間、ハイタッチしながら朝のご挨拶を元気にやっている先生だ。
翌朝、やっぱり学校に行けないムスメの事をその交差点まで話しに行ってきた。
理不尽な担任の対応とかクラスの悪い雰囲気の悪循環とか。
前記事で書いた委員活動の伝達ミスとか、授業中に酷いこと言われて机の上のものを薙ぎ払われた事とか、かいつまんでお話しした。
また、いつも担任は後日注意するとき、個別ではなく朝の会や授業前などに平気で「A君が昨日Bさんにこんなことを言ったって言ってきたけど本当?」と平気で注意してくる。
だから今回もクラス全員の前で名前を挙げて誰が虐めたかを言われる。
その後は「どうしてそんなこと言うの。やめなさいよ」と大声で叱って終わり。
まったく意味のない叱り方で、直接関係ない子供らはきっと雑談してて内容なんか聞いてない。そんなクラスには行きたくないとムスメが言っている事。
もし行ったらまた「ちくった」と仕返しされるだけなので同じことの繰り返しになり、それは避けたいとお伝えした。
教頭は担任の指導を約束してくれた。
週明け、休んでいるムスメを訪ねて担任が来た。
教頭に注意されたからしかたなく、忙しい中時間を作ってわざわざ来てくださったようだ。
ちょうど友達二人が遊びに来ていて、ムスメと外でバスケットボールをしていた時だった。
担任はムスメを見るなり「どう?」と声をかけたそうだ。
長期欠席している児童に対して最初の言葉が「どう?」ってどうよ。こっちが聞きたいわ。
他にあるだろう声かけるなら。
お前は子供に嫌な思いさせた責任とか、指導を間違えた結果が子供の登校拒否を招いたとか、爪の先も思ってないだろう。
だから「どう?」なんて軽く声かけられるんだよ。
子供たちは慌てて家に逃げ込み、代わりに私が応対に出る事になってしまった。
第一ラウンド開始だ。
担任はムスメの家での状況を聞きたがったので、学校の日課に合わせて勉強させている事を伝えた。
それから、どうして学校が嫌になったのか、誰が虐めるのかとか聞いて来たので説明してあげましたよ。
「誰が虐めてると思いますか。担任なんだから、言いそうな子の心当たりありますよね」
と個人の名前はあえて挙げずに言ったところ予想どうりの名前が返ってきたよ。
キタヨコレ。
肝心のKKの名前は挙がらなかったけど。まぁ、あんたの一番のお気に入りですからね。
次もあえて正解は出さず、続けて別の話を山ほど振ってやったよ。
「病欠後、登校した日。わざわざ後ろむいて意地悪言ってるのに先生気が付きませんでしたか。ムスメは机の上の物まで落とされたんですけど」
「どうして委員は二名でやってるのに家の子だけ外して伝達するんですか」
「伝達ミスがあったのに頭ごなしに叱るのは何か意味があるんですか」
それに対し、ひたすら担任は謝っていた。
「学校を病欠するのはずるいのでしょうか」
「(ずるい)そんな事はありません。遅刻しても登校して来るのは偉いです」
「でも、休むとずるいって言われるそうですね。誰かが遅刻した時もずるいって囃し立てたそうで」
「はい。前もあったのでその時は厳しく指導しました」
「厳しく指導したった言っても、子供が理解してなきゃ同じでしょう。もう6年ですよ。後数か月で卒業ですよ。なのにこの現状ですよ。まだ5年生なら分かりますが、今更何ができるんですか。厳しく指導して、改善されてたら今は無いでしょう」
「申し訳ないです。ちゃんと指導して、二度と心無い言葉は言わせないようにします」
「できますか、それ」
「はい。絶対にそのような事を言わせないようにします」
「そんなに簡単には無理だと思いますけど」
「どうしたらいいんでしょう?」←私に聞くか??
「今起きている現状(休む子遅刻する子はずるい風潮)を手紙で知らせて、家庭でも話してもらうのも良いですけど、クラスで学校を休むのは本当にずるいのか、話し合ったら如何ですか? 子供に「学校休むのってずるいと思う? みんなはちゃんと休まずに来てるのに、やっぱり休む子は行けないよね」と言えば、ずるいと考えている子がなぜそう思うのか分かりますよ」
「そうですね。是非話し合ってみます。今後はお子さんが嫌な思いをしないように指導します。問題が起きないようにします」
「しますしますって簡単には行きませんから無理ですよ、直ぐには」
「いえ、絶対にずるいとか言わせませんから」
「先生、そんなに言われるならやってみて下さい。来週校外学習ありますが、ムスメは参加したいと言ってますが行ったところで「こいつこういう時だけ来て、ずるい」と言われるのオチなので行かないと言ってます。どうしますか」
「絶対にそのような事にならないようにします。絶対に言わせません。是非参加させてあげて下さい」
「期待してませんが、そう仰るなら参加できる環境ができたなら来週までにお返事ください」
「分かりました。来週までには必ず改善して、心無い言葉を言わないクラスにします」
小一時間、先生が「やりました」と言った過去の対応の甘さを指摘し「やりました」という意味を勘違いしてると指摘しまくり、言い訳全て論破してやった。
だって本当に「やりました」っていう指導なりしてたら、こんなクラスにはなってないでしょう。
この先生の「やりました」は、誰かが虐められら虐めた子を見つけ出し叱って終わり、だ。
最後まで責任もっての指導は入ってない。再発防止って言葉も知らねーんじゃね?
該当者を叱る、注意するで終了だ。
その後の事なんでどうでもいい。
叱り方も中途半端だからしこりが残り、虐められた子が先生に告げ口したとまた虐められるだけ。
こんなの「やりました」じゃないよ。
獄卒相手の鬼灯様のように、4年の担任は何故いけないかを説明し、マジ二度としませんと反省するまで、〆たからね。
嘘つきや人を傷つける行為なんかしたら、辛子ちゃんのように烈火のごとく「おのれ狸!」張りに叱られてましたから。
4年の時は、理路整然と言い聞かせるから、逆恨みするタイプの子は言いつけた子を恨むより先生を恨むので仕返しは皆無だったよ。
この担任は問題を起こした子にも虐められた子にも公平であった。
厭な思いをした子の矢面に立ち、叱る時は嫌われる覚悟で子供を叱ってくれていた。
5・6年の担任はこの覚悟がまるっきり無かった。皆無。
自分は嫌われたくない。私は児童に好かれる優しい先生というスタンスだっんでしょうなぁ。
中途半端に叱って、中途半端に子供の相手をする。
だから子供から嫌われんだよ。自覚ないだろうが、な。
きちんと叱ってくれる先生は意外と子供から好かれると言うのを知らないのか?
子供は見てない様で、ちゃんと先生を見てるんだから。
ついでにもう一言。
後日校長を交えて話し合いの場でこの担任、以上の事を丸っと忘れてて
「私、そんなこと言いましたっけ?」
と旦那に言い、うちの旦那さん卒倒しかけました。
関東圏の公立小学校の実話です。
この担任、まだ現役で某政令指定都市で小学校教諭してますから、気を付けてください。